『街、川、冷蔵庫』HIUベーシックインカムレポート【7月】


堀江貴文イノベーション大学校(以下、HIU)で5名のメンバーを対象にベーシックインカム実験がスタートした。毎月HIUより10万円が支給され、メンバーはその資金を自身のアクティブな活動の為に使っていく。どう使うかはメンバー次第。果たしてどうなっていくのか!? 毎月レポートを掲載。


■川へ

 

夏になると沢登りによく出かける。奈良県山奥まで車で乗り合わせて上流の方へ。沢登りを始めたのは去年からだが、すっかり夏の楽しみになった。ガイドの友人にアテンドしてもらい、主に初級から中級くらいのコースで安全に楽しんでいる。途中の神社で安全を祈りつつエントリーポイントへ。エントリーポイントではまれに釣り人やハイカーと出会うが、皆さん気持ちのいい人ばかりだ。軽く談笑した後はお互いの安全を願いつつ別れる。沢登りの最中に他のグループや人と出会うことはほとんどないので、レジャーごとにうまく棲み分けができているのだろう。

今月も初めてのコースを案内してもらった。いつもながら空気よく水も美しい。途中の湧水で水分補給しながら気持ちよく進む。勾配は穏やかであるものの、マムシに似た蛇がいたり岩場の隙間や滝壺の水の流れなどそれなりに危険な箇所もある。能天気なだけでは怪我をする。日常生活がいかに安全な空間で過ごすことができているか、都会の窮屈さと便利さ安全さはトレードオフになっているな、などと考えたりもする。川や海、山の中も好きだが、街中と自然を気楽に行き来できるのはありがたいことだなぁと感謝の念が湧いてくる。

帰りは、一緒に行ったメンバーおすすめの焼肉店で食事をする。山頂付近にるこの店は山道に突然現れるので、初見では本当に営業しているのか疑わしい。予約席で一息つくと、まもなく注文した肉とご飯が届く。ガス火で炙る柔らかい肉の脂は、心地よい疲労を抱えた身体に容赦なく効く。あっという間に平らげて多幸感に包まれつつ店を出る。隠れ家的でありながら大人気で、私たちが帰る頃には車で行列ができていた。

山の中にサンショの木があったので、土産に少しもらってスパイスコーラを作った。サンショの葉は指で潰すと爽やかな香りが立ち、コーラの甘さの奥でぴりりと痺れる。なかなか美味しくできて満足。

 

■タコパ

友人が所有するマンションのゲストルームで時々遊ばしてもらっている。今回はタコパ。たこ焼きはホットプレートでもそこそこ美味しいが、たこ焼き専用の機材を使うと段違いに美味しくなる。前者はソースや具材の旨味だが、後者は生地そのものが美味しくなるイメージだ。外カリ中ふわ。キムチ入れたりチーズ入れたり。塩や出汁で食べたりお腹いっぱい。わたしも大阪に住んで長いが、ネイティブ大阪人の作るたこ焼きはやはりひと味違う感動がある。生地の緩さと返すタイミング、専用の機材を使う事で別物になるらしい。

 

■ 冷蔵庫

わたしは大阪で間借りスタイルのカレー屋を運営しているのだが、久しぶりにとてつもなく手痛い出費を経験した。冷凍庫の扉が長時間、開きっぱなしになっていたようで、保管していた食材が丸ごと使えなくなってしまった。営業日までに代わりの食材の手配が間に合わず、来店予定だったお客さんへお詫びの連絡をするなどする。この、利益を産まない行動のなんと申し訳なく苦痛なことか。扉が開いていた原因は、詰め込み過ぎた食材が何かの拍子に崩れて内側から扉を押してしまったのではないかと推測。保管方法を見直し、再発をせめて防ぐ。

諸々対処した後、思っている以上にメンタルにきていたのか熱中症のような何か謎の不調となりしばし寝込む。こういう時にもベーシックインカムはありがたい。今はもうすっかり元気に回復して、お客さんも気にかけてくれてありがたさを噛み締めるばかり。

  

【使用内訳】
食材関連費用 50000円
レジャー関連費用 30000円
HIU会費 11000円

レポート執筆者:Satoshi Yamatsu