堀江貴文イノベーション大学校(以下、HIU)では、5名のメンバーを対象にしたベーシックインカム実験が開始されました。HIUは毎月10万円を支給し、メンバーはこの資金を自身の活動に自由に活用できます。資金の使い道は完全にメンバーの裁量に委ねられています。この実験の進行状況は、毎月のレポートでお伝えしていきます!
4.0と6.8のあいだに、答えはなかった
その四秒の休符には、フェルマータがついています。音や休符を延ばす記号で、どれだけ延ばすかは、本来、弾き手にゆだねられています。そのゆだねられた長さを、彼は秒数で守っていました。
AI映像生成でつくった、7分19秒の音楽ドラマ『四秒の休符』です。私にとって2作目の映画で、Higgsfield Global Film Festivalに向けて制作しました。監督・脚本・プロデューサーを務めています。
映画の中の彼は、ほかの演奏と聴き比べ、資料を調べ、過去の録音から「6.8秒」を見つけます。ところが、その長さをまねても、彼が見つめているのは、やはり時計でした。
脳科学者の大黒達也さんは『音楽する脳』で、音響的にまったく同じ音でも、そこに至った背景やストーリーによって、意味や価値が変わると書いています。同じ6.8秒でも、理由が違えば別の音になる。数字をまねるだけでは届かないものが、あるのだと思います。
一番工夫したのは、彼の変化をセリフで説明しないことです。見せるのは、視線と手元、そして楽譜への書き込みだけ。休符の上に、彼は問いを書きます。「なぜここにフェルマータがあるのか」。
その問いの横に、彼が最後に何を書き足すのか。答えは、4.0と6.8のあいだにはありませんでした。続きは本編で。
AIで映画をつくり、いちばん迷ったのは「足さない」判断だった

AIで映像をつくっていると、足すのは一瞬です。音も画も、何度でも生成できる。だからこそ『四秒の休符』の仕上げでいちばん迷ったのは、「ここには音を足さない」という判断でした。
初期脚本の休符には、秒を数える音、客席の咳、誰かの息づかいが書いてありました。主人公が何に注意を向けているのかを、音でも伝える設計です。完成版では、それを全部消しました。残したのは、ピアノの余韻と、それが消えたあとの静けさです。
迷った理由は二つあります。
ひとつは、音を消すと「何も起きていない」と感じる人がいることです。もうひとつは、映画の静けさには作法があることです。映画音響の研究者ミシェル・シオンは『Audio-Vision』で、映画は遠くの動物の声や隣の部屋の時計の音を「沈黙の同義語」として使う、と書いています。音の流れを切って空白を挟むと、観客は技術的な中断だと感じる、とも書いています。時間を刻む音は、静けさを伝えるための定番の合図でもあったのです。
それでも外したのは、休符を時計で測る時間にしたくなかったからです。主人公は、ずっと時計を見ていました。映画の側まで秒を数えてしまえば、観る人もまた時計を見ることになります。余韻が消えていく時間を、秒ではなく、それぞれの呼吸で受け取ってもらえたら。そう考えました。
主人公の耳の中に入ったように感じる人もいるかもしれません。同じ映像でも、ひとりで観る夜と、誰かと並んで観る時間とでは、聞こえるものが違うかもしれません。休符に、観ている場所の音が重なる余地を残せたら、と思っています。
その静かな場面の裏では、見えない修正を重ねています。楽譜の第22小節にある記号と書き込み。鍵盤の並び。手と紙の位置。生成した画は一枚ずつ見ると自然でも、カットをつなぐと楽譜や手の動きが変わってしまう。そのずれがあると、観る人の気持ちは物語から離れます。3Dで配置や動きを確かめ、生成映像と合成を組み合わせて整えました。
AIで映像をつくる作業には、何を生成するかに加えて、何を採用し、何を直し、どこで手を止めるかという判断がありました。今回の制作で記録として残したいのは、その判断です。
感情を届ける仕事をしていると、感じてほしいことまで用意したくなります。今回は、そこを用意しませんでした。完成した映画の休符には、こちらでつくった呼吸音はありません。その先にあるのは、観ている視聴者のいる場所にしました。
できれば静かな部屋で、イヤホンを外して観てみてください。
ベーシックインカム生活の内訳:今月のお金の行き先はこちら

≪学びと実践≫
・DMMオンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校(通称:HIU)
・ブロマガ「堀江貴文のブログでは言えない話」
・DMMオンラインサロン「河村真木子(かわむら まきこ)氏の『Holland Village Members’ Club』」
・各分野で活躍するプロフェッショナル同士の雑談を楽しむことができる「ZATSUDAN」
・Grove Music Online – Oxford University Press
・クラシック音楽専門音楽配信サービス「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」
・『人生を変える 知識が詰まったNetflix』を目指してつくった「D-Lab by メンタリストDaiGo」
・ワイン初心者も大丈夫。この世に まだ隠れているおいしさやワインの魅力をお伝えする「D-Labワインチャンネル」
・美味しすぎる健康的な料理方法を教えてくれる「つっしーの料理チャンネル by D-Lab」
・このチャンネルは、より詳細な情報を教えてくれます。「かなりパレオな男チャンネルby D-Lab」
・「Dラボ」に関する知識をすべて持ったAIと会話でき、最新のAIの技術を教えてくれる「D-Lab AIチャンネル」+「AI拡張プラン」
≪Wi-Fi関係≫
・保護猫と一緒に人生を切り拓く「D-Lab WiFi」「D-Lab SIM」
・J:COM 公式サイト
≪光熱費など≫
・電気もガスも、カブアンドで未来を先取り!「KABU&」
≪ビジネス≫
・マネーフォワード公式サイト
・ペンギン村(Google Workspace Enterprise)
・生産性を飛躍的に高める「Microsoft 365」
・Evernote
・noteプレミアム|note
≪動画・画像生成≫
・グラフィックデザインや動画編集、ウェブデザインの可能性を広げる「Adobe Creative Cloud」
・仕事を減らす AI ではなく、あなたの “知りたい” を、一瞬で。「ChatGPT」
・AI Video Generator & Image Generator by Higgsfield
・ElevenLabs
・米国のAnthropic社が開発した高度な対話型AIアシスタントおよび大規模言語モデル(LLM)「Claude」
≪音楽制作≫
・Sibelius – Notation Software
・Suno | AI Music Generator
・SoundCloud
レポート執筆者:床次 佳浩 / Yoshihiro Tokonami
編集:D-Lab AIチャンネル「D-Lab AI」
文章:OpenAI「ChatGPT Pro」
校閲:Anthropic「Claude」
画像:Higgsfield
The following two tabs change content below.

