『出張リアルRPG』HIUベーシックインカムレポート【5月】

堀江貴文イノベーション大学校（以下、HIU）で５名のメンバーを対象にベーシックインカム実験がスタートした。毎月HIUより10万円が支給され、メンバーはその資金を自身のアクティブな活動の為に使っていく。どう使うかはメンバー次第。果たしてどうなっていくのか！？ 毎月レポートを掲載。

■出張の合間に“村人”になった話

長崎県への長期出張が決まり、せっかくなら移動の前後や週末を活かして近隣を楽しむ計画を立てました。少し足をのばせば温泉地や自然の風景が楽しめそうです。温泉に浸かって、美味しいものを食べて帰れたら最高だと考え、早速リサーチを始めました。

九州在中の友人におすすめの飲食店を教えてもらったりしていると、HIU（堀江貴文イノベーション大学校）のメンバーが企画している「ドリームクエスト」というリアルRPGのような体験型イベントが、なんと自分の休みとぴったり同じ日程で佐賀県内の某町で開催されるという情報を発見。スタッフである“村人”を募集していたのでこれはもう行くしかないぞ、と参加を決めました。

イベントの内容は、町全体を舞台に参加者が“冒険者”となって謎解きやミッションをこなしていくという、まるでRPGの世界を現実にしたようなもの。わたしは“村人”の役として、冒険者にヒントを与えたり物語の断片を語ったりする”酒場の亭主”を担当することに。セリフも与えられ、演劇の要素もあるこの企画にワクワクしてしまいます。事前のミーティングでは、「こういう口調で話すと雰囲気が出るよ」などアドバイスをもらい、語尾をキャラクターに合わせた言い方にしてみたり、声のトーンを変えてみたりと、小さな工夫を重ねていきます。セリフを覚えながら、酒場の亭主らしいしぐさや立ち居振る舞いを自分なりに考えるのも楽しい時間です。

しかし、イベント開催の2日前になって天候が急変。予報は無情にも記録的な大雨とのこと。屋外での開催は難しいとの判断で、残念ながら中止が決まりました。ショックではありますが仕方がない。主催者の提案で、行ける人だけで町を散策することに。

そして当日、午前中は大雨ながら、昼からは雨も止みそうとのこと。現地で合流し、予定地だった町をゆっくりと案内してもらいました。雨は予報通り昼過ぎ頃にはマシになり、曇り空の下歴史を感じる町並みをのんびり散策します。古い建物を活かしたカフェや、地元産品を扱う小さな商店やギャラリーなど、魅力的なスポットが点在していて、想像以上に楽しい。歩き疲れた頃に立ち寄ったのは、町で評判の温泉。昔ながらの趣を残しつつ気持ちの良い湯処でした。あつい湯船に浸かって目を閉じると、全身から一気に疲れが抜けていき、木造の高い天井も時代を超えるような気分で特別なひとときでした。

風呂上がりに向かったのは、事前に友人からお薦めされていた豆腐スイーツ専門店。おしゃれなカフェ風の店内に入ってみると、豆乳ジェラートや豆乳プリンなど、ヘルシーで魅力的なラインナップが並んでいます。中でも、豆腐とピスタチオのジェラートが絶品で、口に入れた瞬間に大豆の優しい甘さと濃厚なピスタチオの風味がふわりと広がり大満足でした。

イベントは中止になったけれど、ご一緒した”村人”やリアルな住人のみさなまも良い方ばかりで素敵な出会いや体験に恵まれた日になりました。

 

■山奥の秘密基地BBQ

久しぶりに友人が営むケーキ屋さんを訪ねたところ「今度BBQイベントやるからよかったら来ない？」と誘ってもらった。仕事も調整がついたので参加することに。現地までは初めましての皆さんと乗合で片道1時間ほどのドライブです。自己紹介がてら他愛もない話をしたり、好きな漫画の話題で盛り上がったり。年齢も職業もバラバラながらすぐに打ち解けることができました。運転手は友人が担ってくれ、無事時間通り到着しました。

車を駐車し山道を抜けたところには美しい川がゆったりと流れ、そのほとりには秘密基地のような整備されたキャンプスペース。木陰にはハンモックが揺れ、手作りのサウナ小屋からは蒸気が立ち上っています。大きな古民家を改装したカフェや休憩スペースもあり、そこを拠点にそれぞれが思い思いの時間を過ごしています。食事はというと、BBQのプロ料理人が炭火で次々と料理を仕上げていく。焼きたてを一口頬張れば、思わずうなってしまうほどの美味しさ。料理の完成を待ち、ただただ食べるのみ。あたりを散策すると珍しい植物があったりして森の奥でのんびりと楽しみました。

【使用内訳】
食材関連費用　20000円
移動関連費用　60000円
HIU会費　11000円

レポート執筆者：Satoshi Yamatsu